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- 知的財産管理技能士ってどういった資格ですか?
- 知的財産管理技能士の資格があれば稼げますか?
- 知的財産管理技能士を取得するのは難しいでしょうか?
- 知的財産管理技能士を取得することは有益ですか?
本記事では、このような知的財産管理技能士についての素朴な疑問について解説し、知的財産管理技能士という資格をわかりやすく説明します。
ちなみに、上の4つの質問にひとことで答えると以下のとおりとなります。
- 知的財産管理技能士とは知的財産を管理する技能に関する国家資格。
- 知的財産管理技能士で稼げるかどうかは人によります。
- 知的財産管理技能士の2級までは頑張れば誰でも可能、1級はかなり難しい。
- 知的財産管理技能士は2級まで取得することが有益です。
以下、それぞれについて詳しく説明していきます。
知的財産管理技能士ってどういった資格?
知的財産管理技能士がどういった資格なのかについてもう少し詳しく見ていくことにしましょう。
知的財産管理技能士は知的財産を管理する技能に関する資格
「知的財産管理技能士」とはその名のとおり、知的財産を管理する技能に関する資格。
知的財産を適正に管理するためには、特許法や著作権法といった知的財産を保護する法令の知識や、申請手続きなどの実務スキル、つまり「管理技能」が必要。
このような知的財産の管理技能が所定のレベル(1級、2級、3級)に達しているかどうかをテストする検定試験「知的財産管理技能検定」が実施されており、この知的財産管理技能検定(1級、2級、3級)に合格すると「(一級、二級、三級)知的財産管理技能士」の資格が付与されるのです。
知的財産管理技能士という資格が誕生したわけ
では、知的財産管理技能士という資格はどうして生まれたのでしょうか?知的財産管理技能士という資格の誕生の理由について触れてみます。
人間の知的活動によって生み出されたアイデアや創作物など、例えば、もの作りに関する技術やデザイン、音楽・漫画・アニメといったコンテンツには価値をもつものが多くあります。このようなアイデアや創作物を「知的財産」(略して「知財」)と呼びます。
2006年頃の話ですが、日本政府は、こうした価値ある知的財産の創造・保護・活用を通して、経済・社会の新たな発展を図るという国家戦略「知的財産戦略」を打ち立てました。
知的財産戦略を進めるうえで必要不可欠なのが、知的財産を管理する技能をもった人材の育成です。そこで、知的財産を管理するために必要な技能をレベルごとに明確化した「知財人材スキル標準」を定め、この知財人材スキル標準という指標に基づいて人材育成を推し進めることとしました。
また、知財人材スキル標準を指標として人材育成をするにあたっては、スキルが所定レベルに到達したかどうかを測定する必要も生じました。
そこで誕生したのが(1級、2級、3級)知的財産管理技能検定であり、これに合格することで付与される(一級、二級、三級)知的財産管理技能士であったわけです。
知的財産管理技能士は国家資格
以上が知的財産管理技能士という資格が誕生した理由であり、知的財産管理技能士という資格の存在意義です。政府主導の知的財産戦略の一環として生まれた検定試験であり資格であるから、知的財産管理技能士は「国家資格」になっているのですね。

知的財産管理技能士の資格があれば稼げるか?
知的財産管理技能士は、知的財産の管理技能が所定レベルに達していることを証しする国家資格であることはわかりましたが、ぶっちゃけ知的財産管理技能士の資格があれば稼げるのでしょうか?気になりますよね。
知的財産管理技能士で稼げるかどうかは人による
結論から言うと、知的財産管理技能士で稼げるかどうかは人によります。知的財産管理技能士で稼いでいる人も多いが、稼げていない人もいます。知的財産管理技能士の資格が有りさえすれば稼げるという訳ではありません。
知的財産管理技能士は免許ではなくスキルの証明
知的財産管理技能士は、弁護士資格や医師免許のようにその職業に就くために必須の免許ではありません。例えば、知的財産管理技能士の資格が無くとも企業の知財部門で働くことは可能なのです。
知的財産管理技能士は英検と似たような資格だと言えばイメージしやすいでしょう。知的財産管理技能士の資格(例えば、二級知的財産管理技能士)があれば、企業の知財部門で仕事するための基本的なスキルを有していることの証明にはなります。
稼ぐ人は知的財産管理技能士の資格をもっているとも言える
以上のように、知的財産管理技能士の資格は免許ではなくスキルの証明です。なので、知的財産管理技能士の資格(例えば、二級知的財産管理技能士)がある人は、知的財産管理の一定以上のスキルを有しており、企業の知財部門で即戦力として活躍でき、結果として好条件の会社に就職できたり、高い収入を得ているケースが多くあります。
もちろん知財部門とはいえ企業で勤めるからには、知的財産管理に関する専門業務のスキル以外にも評価されるポイントは多くありますので、知的財産管理の業務以外のところで会社からの評価が良くないという場合もあります。知的財産管理技能士の資格があっても稼げていないのは、そういった理由が多いように思います。

知的財産管理技能士を取得するのは難しいか?
知的財産管理技能士を取得するのは難しいのでしょうか?企業の知財部門で仕事するための基本的なスキルを有することの証が知的財産管理技能士であることからすると、このようなスキルを習得するのは難しいのでしょうか?
知的財産管理技能士の2級までは誰でも到達可能
結論から言うと、知的財産管理技能士の3級は簡単、2級はある程度勉強すれば誰でも到達可能、1級はかなり難しいので相当な覚悟が必要です。
学習期間の目安としては、3級は2~6ヶ月程度、2級は6ヶ月~1年半程度、1級は2年以上。もちろん、試験勉強が得意かどうか、一日に何時間勉強できるか、知的財産に関する予備知識の有無などによって個人差はあります。
知的財産管理技能士の各級に対応するスキルの程度
ちなみに、知的財産管理技能検定のサイトでは、知的財産管理技能士の1級、2級、3級の「技能検定の合格に必要な技能及びこれに関する知識の程度」が次のように定義されています。
知的財産管理の職種における上級の技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度(知的財産管理に関する業務上の課題の発見と解決を主導することができる技能及びこれに関する専門的な知識の程度)を基準とする。
1級は、「知的財産管理の職種における上級の技能者」なので、企業の知財部門における責任者クラスのスキルに相当することになります。ですが、企業の知財部門における責任者でも一級知的財産管理技能士の資格をもっている人はほとんど見かけません。
知的財産管理の職種における中級の技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度(知的財産管理に関する業務上の課題を発見し、大企業においては知的財産管理の技能及び知識を有する上司の指導の下で、又、中小・ベンチャー企業においては外部専門家等と連携して、その課題を解決でき、一部は自律的に解決できる技能及びこれに関する基本的な知識の程度)を基準とする。
2級は、「知的財産管理の職種における中級の技能者」であり、企業の知財部門において戦力となる中堅クラスのスキルに相当します。実際、企業の知財部門における中堅クラスで二級知的財産管理技能士の資格をもっている人は多く見かけます。
知的財産管理の職種における初級の技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度(知的財産管理に関する業務上の課題を発見し、大企業においては知的財産管理の技能及び知識を有する上司の指導の下で、又、中小・ベンチャー企業においては外部専門家等と連携して、その課題を解決することができる技能及びこれに関する初歩的な知識の程度)を基準とする。
3級は、「知的財産管理の職種における初級の技能者」であり、企業の知財部門においては見習いレベルといったスキルに相当します。実際、三級知的財産管理技能士の資格だけでは企業の知財部門において即戦力とみなされることは難しいでしょう。なお、研究・開発部門の人であれば、三級知的財産管理技能士の資格でも重宝されます。
企業の知財部門で即戦力のスキルに相当する二級知的財産管理技能士
以上のとおり、企業の知財部門で即戦力のスキルとは、二級知的財産管理技能士に対応するスキルであることから、二級知的財産管理技能士の取得を目指すことがスキル習得に効果的ということになります。そして、そのための学習期間の目安としては6ヶ月~1年半程度。あきらめずに努力すれば、たいてい誰でも到達可能です。

知的財産管理技能士を取得することは有益か?
最後に結論として、知的財産管理技能士を取得することは有益かどうかについてですが、ずばり、知的財産管理技能士は2級までを取得することが有益であり、おすすめです。
知的財産管理技能士は2級までを取得することが有益
先述のとおり、企業の知財部門において即戦力となれる中堅クラスのスキルに相当するのが二級知的財産管理技能士です。
従って、二級知的財産管理技能士の資格をもっていれば、企業の知財部門への就職や転職の際に有利ということになります。知財部門でのキャリアアップにも効果があります。
知的財産管理技能士は2級までを取得することが、就職や転職、キャリアアップなどの面で有益ということです。
知的財産管理技能士の3級ではメリット小さく、1級まで取得するのは不要
三級知的財産管理技能士の資格までしかない場合、企業の知財部門において即戦力となるスキルは持っていないということになるため、企業の知財部門への就職や転職にはほとんど効果がありません。もし、研究・開発部門など知財部門以外への就職や転職をするのであれば、知的財産に関する基礎的な知識があるということで多少は加点評価される場合があるかもしれません。
一方、一級知的財産管理技能士の資格を持っている場合、企業の知財部門における責任者クラスのスキルに相当するので、企業の知財部門への就職や転職の際には二級知的財産管理技能士以上に有利となることは言うまでもありません。
ただ、一級知的財産管理技能士を取得する難易度が相当高いため、コストパフォーマンスの面で良くありません。現実的には知的財産管理技能士の資格は2級までを取得するのがよく、1級までは不要と言えます。
コスパの高い二級知的財産管理技能士を目指そう
以上のとおり、企業の知財部門への就職や転職に有利となり、しかも6ヶ月~1年半程度勉強すれば誰でもたいていは資格を取得できる二級知的財産管理技能士がコスパも高くおすすめです。
とくに企業の知財部門への就職や転職を考えている方にとって二級知的財産管理技能士を取得することは有益ですので、取得を目指して是非頑張ってください。
