知財検定3級・2級は独学で合格できる?勉強方法と教材の選び方

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知財検定3級・2級は独学で合格できる?勉強方法と教材の選び方

「知財検定は独学でも合格できるの?」「3級なら問題集だけで大丈夫?」「2級になるとオンライン講座を受けたほうがいい?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、知的財産管理技能検定(知財検定)の3級・2級は、どちらも独学で合格を目指せる試験です。ただし、3級と2級では求められる知識の深さが違うため、同じ勉強方法で進めるのはおすすめしません。

私の場合、3級は問題演習を中心に進めれば十分対応できると考えています。一方、2級ではテキストで知識を整理しながら問題集を繰り返す方法が基本です。完全な初学者で法律の文章が苦手な方や、自分で学習計画を立てるのが難しい方なら、スタディングなどのオンライン講座を利用する方法もあります。

私はIT企業の特許部門で20年以上仕事をしてきました。昔は弁理士を目指して勉強していた時期もありましたが、子供が二人でき、家族との時間を優先するため弁理士受験は断念。その後は企業の特許マンとして業務に専念し、特許部門の責任者となりました。そして、自分の知識を確認する腕試しとして取得したのが知財検定2級です。

私自身は、この記事で紹介するようなテキストと問題集を使った勉強方法で、約3か月で知財検定2級に合格しました。ただし、これは私自身の経験であり、必要な勉強期間は知財の実務経験や法律知識、1日に確保できる勉強時間などによってかなり変わります。「3か月勉強すれば必ず合格できる」という意味ではありません。

この記事では、知財検定3級と2級について、独学で勉強するときの具体的な方法、問題集とテキストの使い分け、教材選びで失敗しないポイント、独学とオンライン講座のどちらが向いているかまで、私の経験を交えながら詳しく解説します。

知財検定3級・2級は独学で合格できる?まず結論

知財検定3級と2級は、資格スクールへ通わなくても独学で十分に合格を目指せます。ただし、「独学=テキストを最初から最後まで暗記すること」ではありません。

知財検定の勉強では、問題を解く→間違えた理由を確認する→必要なところだけテキストへ戻る→もう一度問題を解くという流れを繰り返すことが大切です。

特に3級は初歩的な知識を問う試験なので、最初から分厚いテキストを読み込むより、問題集から入ったほうが学習を進めやすい方も多いかなと思います。

一方、2級は3級より試験範囲が広く、知識も一段深くなります。特許法、実用新案法、意匠法、商標法、著作権法などの知識をバラバラに覚えるのではなく、それぞれの制度を整理しながら理解する必要があります。そのため、2級ではテキストと問題集を両方用意する方法をおすすめします。

3級は問題集中心、2級はテキスト+問題集が基本

かなり単純化すると、私がおすすめする知財検定の独学方法は次のようになります。

受検級基本となる勉強方法向いている教材
3級問題演習を中心に、わからない部分だけテキストなどで補う問題集+必要に応じてテキスト
2級テキストで全体像を理解してから問題演習を反復するテキスト+問題集

ただし、3級でも「特許と商標の違いもほとんどわからない」という完全な初学者であれば、最初からテキストを併用しても構いません。逆に、法務や知財の部門で働いている人や、日常的に知的財産権とかかわりのある仕事で基本的な知識がある方なら、3級は問題集中心でテンポよく進めるほうが効率的でしょう。

独学を始める前に知財検定3級と2級の違いを確認

勉強方法を決める前に、3級と2級の違いを簡単に確認しておきましょう。知的財産管理技能検定では、学科試験と実技試験の両方に合格することで知的財産管理技能士となります。

項目3級2級
位置づけ知的財産管理に関する初歩的な知識・技能知的財産分野全般についての基本的な知識・技能
受検資格知的財産に関する業務に従事している方、または従事しようとしている方3級合格、知財実務経験2年以上など複数の受検資格あり
学科30問・45分40問・60分
実技30問・45分40問・60分
合格基準学科・実技それぞれ満点の70%以上学科・実技それぞれ満点の80%以上

合格基準は配点に基づく得点率で、問題ごとの配点は公表されていません。そのため、「3級なら30問中21問正解すれば必ず合格」という単純な計算ではない点にも注意してください。

また、2級の受検資格には複数のルートがあり、有効期限が設定されている資格もあります。受検を申し込む前には、必ず知的財産管理技能検定の公式サイトの試験要綱で最新の条件を確認してください。

知財検定は原則として年3回実施されていますが、試験方式や実施地区、申込期間などは回によって異なる場合があります。勉強を始める段階で試験日を決め、そこから逆算して学習計画を作ると続けやすくなります。

知財検定3級を独学で合格する勉強方法

知財検定3級は、知財の実務経験がない方でも挑戦しやすい級です。私としては、3級では「最初から全部理解してから問題を解こう」と考える必要はないと思っています。

むしろ、問題を解きながら必要な知識を覚えていく方法のほうが、何が試験で問われるのかを早い段階でつかめます。

知財検定3級は最初から問題集を解いてみる

知識ゼロの状態で問題集を開くと、最初はほとんど答えがわからないかもしれません。それでも構いません。

常識やこれまでの仕事の経験から推測して、とりあえず答えを選びます。そして、正解・不正解にかかわらず、すぐに解説を読んでください。

ここで重要なのは、「正解したから次へ行く」のではなく、なぜその選択肢が正しいのか、ほかの選択肢はどこが間違っているのかを確認することです。

たとえば特許権の問題で正解できても、「なんとなく特許っぽいから」という理由だったなら、本当に理解したことにはなりません。解説を読み、特許権の存続期間や出願から権利化までの基本的な仕組みなど、問題に関連する知識まで確認します。

最初の1周では正答率を気にしなくて大丈夫です。1周目の目的は「合格点を取ること」ではなく、「どのような知識が問われる試験なのかを知ること」と考えてください。

問題集は回数ではなく「説明できるか」を基準に繰り返す

私は、当ブログの別の記事でも、同じ問題集を2回、3回、5回と繰り返す方法を紹介しています。私自身の経験からも、同じ問題を反復する勉強方法は非常に有効だと考えています。

ただし、「5周すれば合格できる」と回数だけを目標にするのはおすすめしません。人によって1回で理解できる分野もあれば、何回解いても間違える分野もあるからです。

目安にしたいのは、問題を見たときに答えだけを覚えている状態ではなく、「なぜこの答えになるのか」を自分なりに説明できる状態です。

私は次のような順番で進める方法がよいと思います。

  • 1周目:わからなくても最後まで解き、解説を丁寧に読む
  • 2周目:間違えた問題を中心に、理由まで確認する
  • 3周目以降:苦手問題を重点的に解き直す
  • 仕上げ:時間を意識して学科・実技を通して解く

すでに十分理解できている問題を何度も機械的に解くより、間違えた問題や自信のない問題へ時間を使ったほうが効率的ですよ。

知財検定3級の問題集は最新版を1冊選ぶ

3級の問題集としては、他の記事でも紹介しているアップロード社の「厳選過去問題集」や、早稲田経営出版の「スピード問題集」シリーズなどが候補になります。

2026年8月に確認した時点では、アップロード社から「知的財産管理技能検定3級 厳選過去問題集(2027年度版)」が発売されています。教材は毎年改訂されることがあるため、この記事に書かれた年度をそのまま信じるのではなく、購入時点で最新版を確認してください。

知的財産管理技能検定3級厳選過去問題集
Amazon知的財産管理技能検定3級厳選過去問題集[2027年度版]
楽天知的財産管理技能検定3級厳選過去問題集(2027年度版) 国家試験 [ アップロード知財教育総合研究所 ]

どの問題集を選んでも、途中で次々と別の教材へ乗り換える必要はありません。まず1冊を決め、それを繰り返したほうが、自分の苦手分野を把握しやすくなります。

3級の教材ごとの違いや、より詳しい勉強方法については、知的財産管理技能検定3級の勉強方法とおすすめ教材・講座ガイドでも詳しく解説しています。

3級でもテキストを使ったほうがよい人

3級は問題集中心でも勉強できますが、誰にでも「テキストは不要」と言い切るつもりはありません。

たとえば、「特許・実用新案・意匠・商標の違いが整理できない」「問題集の解説を読んでも用語の意味がわからない」「3級合格後は2級まで目指したい」という方なら、テキストを1冊用意しておいたほうが理解しやすいでしょう。

アップロード社では、2026年8月確認時点で「知的財産管理技能検定3級公式テキスト[改訂15版]」が販売されています。また、早稲田経営出版のスピードテキストシリーズも選択肢になります。

知的財産管理技能検定3級公式テキスト[改訂15版]
Amazon【特別付録付】知的財産管理技能検定3級公式テキスト[改訂15版]
楽天知的財産管理技能検定3級公式テキスト改訂15版 [ 知的財産教育協会 ]
2026-2027年版 知的財産管理技能検定3級スピードテキスト
Amazon2026-2027年版 知的財産管理技能検定®3級スピードテキスト【赤シート付/丁寧かつわかりやすく解説/確認問題で復習も/知財検定試験対策】(早稲田経営出版)
楽天2026-2027年版 知的財産管理技能検定(R)3級スピードテキスト [ TAC知的財産管理技能検定(R)講座 ]

問題集とテキストの出版社を必ずそろえる必要はありません。問題集は「厳選過去問題集」、テキストは「スピードテキスト」という組み合わせでも、勉強そのものに問題はありません。

3級の学習手順をもう少し具体的に確認したい方は、知的財産管理技能検定3級の勉強方法とおすすめ教材・講座ガイドも参考にしてください。

3級で失敗しやすいのは答えだけを暗記する勉強

同じ問題集を何度も解いていると、問題文を読んだ瞬間に答えを覚えてしまうことがあります。これは反復学習のメリットである一方、注意したいところです。

「この問題の答えは2番」と記憶していても、少し条件を変えられた途端に解けなくなるようでは、本番で対応できません。

そこで、2周目以降は正解番号だけでなく、「なぜ2番なのか」「1番と3番のどこが違うのか」まで確認してください。この一手間で、単なる答えの暗記から知識の理解へ変わっていきます。

また、公式サイトでは直近の過去問題と正解も公開されています。市販問題集だけでなく、本試験形式を確認する目的で利用するとよいでしょう。

知的財産管理技能検定の過去問題を公式サイトで確認する

知財検定2級を独学で合格する勉強方法

知財検定2級になると、3級よりも求められる知識の範囲と深さが増します。公式の試験範囲にも、戦略、法務、リスクマネジメント、調査、ブランド保護、技術保護、コンテンツ保護、デザイン保護、契約、エンフォースメントなどが含まれています。

そのため、2級を独学で勉強するなら、私はテキストと問題集の両方を用意する方法をおすすめします。

なお、2級には受検資格があります。3級合格者や一定の知財実務経験がある方など複数のルートがありますので、「勉強を始めたのに受検資格を満たしていなかった」ということがないよう、最初に公式サイトで確認しておきましょう。

2級はまずテキストで全体像をつかむ

2級で私がおすすめするのは、最初からテキストを完全に暗記しようとしないことです。

まずはテキストを一通り読み、「特許法では何を守るのか」「意匠法と商標法は何が違うのか」「著作権は産業財産権と何が違うのか」といった全体像をつかみます。

わからない部分があっても、最初の段階では立ち止まりすぎないことがポイントです。テキストだけを何週間も読み続けるより、ある程度進んだら問題演習へ移ったほうが、知識が具体的になります。

テキスト→問題集→テキストの往復で理解を深める

2級の勉強では、テキストと問題集を別々に考えないほうがうまくいきます。

たとえば特許法の範囲をテキストで読んだら、そのまま特許法の問題を解きます。間違えたら解説を読み、それでも理解できなければテキストへ戻ります。

この「テキスト→問題→解説→テキスト」の往復を、意匠法、商標法、著作権法などでも繰り返します。

すべてのテキストを読み終えてから初めて問題集へ進む方法もありますが、読むだけの期間が長くなると最初の内容を忘れやすくなります。1分野ごとにインプットとアウトプットを組み合わせたほうが、理解できていないところも早く見つけられます。

知財検定2級のテキストと問題集の選び方

2級のテキストとしては、アップロード社の「公式テキスト」や早稲田経営出版の「スピードテキスト」などが候補になります。

2026年8月確認時点では、アップロード社から「知的財産管理技能検定2級公式テキスト[改訂15版]」と「2級 厳選過去問題集(2027年度版)」が販売されています。

知的財産管理技能検定2級公式テキスト[改訂15版]
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知的財産管理技能検定2級厳選過去問題集 2027年度版
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知的財産管理技能検定2級スピードテキスト
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テキストと問題集を同じ出版社で統一する必要はありません。たとえば、読みやすさからスピードテキストを選び、問題演習には厳選過去問題集を使うという組み合わせでも構いません。

反対に、教材の説明方法や用語の使い方をできるだけ統一したい方は、同じシリーズでそろえると勉強しやすいでしょう。

2級の受検資格、勉強時間、過去問の使い方などをさらに詳しく知りたい方は、知的財産管理技能検定2級の勉強方法と合格戦略も参考にしてください。

2級では「ほとんど間違えない」だけでなく理由まで理解する

問題集を繰り返し、ほとんど間違えなくなれば、知識はかなり身についてきています。ただし、ここでも答えそのものを覚えていないか確認してください。

2級では3級より高い得点率が求められるため、「わかったつもり」の問題を残したままにしないことが大切です。

間違えた問題だけでなく、正解したものの自信がなかった問題にも印を付けておきましょう。そして、試験前には「間違えた問題」と「自信がなかった問題」を優先的に復習します。

最後は時間を測って学科40問、実技40問を解く練習もしておくと安心です。本番では知識だけでなく、限られた時間の中で問題文を正確に読む必要があるためです。

私の場合は独学で2級に3か月で合格

私自身は、テキストで全体を理解してから問題集を反復する方法で勉強し、約3か月で知財検定2級に合格しました。

ただ、私の場合は企業の特許部門で仕事をしていたため、試験勉強を始める前から知的財産に関する基礎知識がありました。そのため、この「3か月」という期間を、知財未経験者の標準的な勉強期間として考えるのは適切ではありません。

初学者の場合は、理解できないところに時間がかかって当然です。重要なのは短期間で終わらせることではなく、試験日から逆算して無理なく続けられるペースを作ることですよ。

古い中古テキストや問題集を使うときの注意点

資格教材を安くそろえる方法として、メルカリなどで中古のテキストや問題集を購入することもできます。私も、状態のよい中古教材を活用すること自体は悪くないと思います。

ただし、知財検定では特許法、商標法、意匠法、著作権法など法律に関する問題が出題されるため、古い版を購入するときには注意が必要です。

知的財産管理技能検定の公式サイトでは、試験問題は原則として試験日の6か月前の月の1日時点で施行されている法令などに基づくと説明されています。また、公開後の過去問題が、その後の法改正に合わせて書き換えられるわけではありません。

つまり、「中古なら安い」という理由だけで何年も前の教材を購入すると、現在の試験と制度が異なっている可能性があります。

中古教材を選ぶ場合は、少なくとも版・発行年度・受検予定回との対応を確認しましょう。数百円を節約した結果、法改正部分を自分で調べる時間が増えてしまっては、かえって効率が悪くなります。

問題集や参考書をメルカリで探す

中古を利用するなら、比較的新しいテキストを安く購入し、最新の問題や法令基準について公式サイトで補う、といった使い方が現実的かなと思います。

知財検定の独学が向いている人・オンライン講座が向いている人

ここまで独学の勉強方法を説明してきましたが、誰にでも独学が一番よいわけではありません。

独学には費用を抑えられる、自分のペースで進められるというメリットがあります。その一方で、「何から始めればよいかわからない」「勉強する順番を自分で決めなければならない」「わからないところで止まりやすい」という弱点もあります。

学習方法向いている人注意点
問題集中心の独学3級受検者、ある程度の知財知識がある人、問題演習が苦にならない人体系的な理解が不足しやすい
テキスト+問題集2級受検者、自分で計画を立てて進められる人読んだだけで勉強した気にならないよう注意
オンライン講座完全な初学者、法律が苦手な人、勉強順序に迷う人、スキマ時間を使いたい人独学より費用がかかる

問題集を読んでも理解できないならオンライン講座も選択肢

問題集の解説を読んで「なるほど」と理解できるなら、そのまま独学を続ければよいでしょう。

一方、解説を読んでも専門用語が多くて理解できず、そのたびにインターネットで調べているようなら、オンライン講座を使ったほうが時間を節約できる可能性があります。

例えば、知財検定と基本情報をスタディングのオンライン講座で勉強する方法の記事でも紹介しているスタディングの知的財産管理技能検定講座では、動画講義、WEBテキスト、問題演習などをスマートフォンやパソコンで利用できます。学習する順番を案内する機能もあるため、「今日は何を勉強すればいいのか」で迷いやすい方とは相性がよいでしょう。

反対に、すでに基本知識があり、自分でテキストと問題集を回せる方なら、無理に講座を購入する必要はありません。まず問題集を開いてみて、自力で解説を理解できるか確認してから決めても遅くありません。

スタディングの知的財産管理技能検定®講座を確認する

スタディングを使った具体的な勉強方法については、知財検定と基本情報をスタディングのオンライン講座で勉強する方法でも詳しく紹介しています。料金や講座内容は変更される可能性があるため、申込み前には必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

知財検定の独学で失敗しないための5つのポイント

知財検定の独学で失敗しないための5つのポイントを簡単にまとめます。

1.テキストを読むだけで終わらせない

知財検定は、テキストを読んで「わかった気になる」だけではなかなか得点につながりません。知識を覚えたら、必ず問題で使ってみてください。

特に2級では、問題を解くことで初めて「似た制度を混同していた」「期限や要件を正確に覚えていなかった」と気づくことがあります。

2.教材を増やしすぎない

勉強が不安になると、「もっと良い参考書があるのでは」と次々に教材を買いたくなります。しかし、3冊の問題集を1回ずつ解くより、まず1冊をしっかり理解するほうがよい場合が多いです。

基本となるテキストと問題集を決め、それで不足を感じたときに追加するくらいで十分です。

3.古い教材だけで勉強しない

知財検定は法律を扱う試験です。古い問題集には、現在とは異なる制度を前提とした問題が含まれている可能性があります。

中古教材を使うこと自体が悪いわけではありませんが、受検する試験の法令基準と教材の対応状況は確認してください。

4.学科だけでなく実技も早めに解く

「まず学科を完璧にして、それから実技」と考える必要はありません。学科と実技では問われ方が違うため、早い段階から両方の問題に触れておいたほうが、本番の形式に慣れやすくなります。

特に、知識としては理解しているのに実技問題になると答えられない場合、その分野の理解がまだ表面的である可能性があります。

5.試験直前は新しい教材より間違えた問題を復習する

試験直前になると、新しい予想問題集や参考書が気になるものです。しかし、この時期に学習範囲を広げすぎると、それまで覚えた知識まで整理できなくなることがあります。

直前期ほど、自分が何度も間違えた問題、数字や期間を混同するところ、似た制度の違いなどに絞って復習するとよいでしょう。

知財検定を勉強する意味は合格だけではない

私はIT企業の特許部門で20年以上勤務するなかで、知財人材の採用に関わる機会もありました。その経験から感じているのは、知財検定2級は、知財に関する基本的な知識を勉強してきたことを示す一つの材料になるということです。

私が所属する部門でも、メンバーのスキルアップの一環として知財検定の受検を奨励しています。

また、知財部門だけでなく、研究・開発部門の方にも3級の勉強は役立つと感じています。

開発者に知財の基本知識があると、「この技術のどこが従来技術と違うのか」「どこに発明としてのポイントがありそうか」を整理しながら特許担当者と話しやすくなります。

職務発明の内容を特許担当者へわかりやすく伝えられるようになれば、社内で発明の価値を適切に評価してもらうためにもプラスに働く可能性があります。会社に発明報奨制度があれば、結果として発明報奨金につながる可能性もあります。ただし、報奨制度や金額は会社ごとに異なります。

これから知財部門へ異動・転職したい方だけでなく、「研究開発の仕事をしているけれど知財担当者との会話がよくわからない」という方にとっても、3級から勉強してみる意味はあると思います。

ご参考: 発明すれば会社から報奨金がもらえる!?職務発明制度を簡単に解説

知財検定の独学についてよくある質問

以下は、知財検定の独学についてよくある質問(FAQ)です。

知財検定3級は本当に問題集だけで合格できますか?

問題集の解説を読めば内容を理解できる方なら、3級は問題集を中心に独学する方法でも合格を目指せます。

ただし、完全な初学者で解説自体が理解できない場合や、3級合格後に2級まで目指したい場合は、テキストを併用したほうが知識を体系的に整理しやすいでしょう。

問題集は何回繰り返せばよいですか?

「必ず何回」という決まりはありません。私も反復練習をおすすめしていますが、大切なのは回数より理解度です。

同じ問題を見て答えを思い出すだけではなく、正解理由と不正解理由を説明できるところまで繰り返してください。苦手な問題だけ5回以上必要になることもあれば、1~2回で十分理解できる問題もあります。

知財検定2級も独学で大丈夫ですか?

独学でも十分に合格を目指せます。私自身もテキストと問題集による勉強で2級に合格しました。

ただし、3級より範囲が広く、求められる得点率も高いため、問題集だけで押し切るより、テキストと問題演習を往復しながら理解する方法をおすすめします。

3級に合格してから2級を受けたほうがよいですか?

知財実務経験など別の受検資格を満たしていれば、必ず3級から順番に受ける必要はありません。

ただ、知財を初めて勉強する方なら、3級で基礎を身につけてから2級へ進む方法はわかりやすいルートです。反対に、すでに知財実務の経験があり、2級の受検資格を満たしている方なら、最初から2級を目指す選択もできます。

古い問題集を使っても大丈夫ですか?

基礎知識を確認するだけなら古い問題が役立つ場合もありますが、受検対策を古い教材だけで完結させることはおすすめしません。

法律や試験範囲が変わる可能性があるため、受検予定回に対応した最新版を基本にし、古い問題集は補助教材として使うほうが安心です。

1級も同じ勉強方法で独学できますか?

1級は3級・2級とは位置づけが異なり、「特許専門業務」「コンテンツ専門業務」「ブランド専門業務」という専門分野に分かれています。受検資格や試験内容も異なるため、この記事で紹介した3級・2級向けの勉強方法をそのまま当てはめることはできません。

この記事では、これから知財を勉強する方が比較的多い3級と2級に絞って解説しています。

まとめ:知財検定の独学は問題演習を中心に自分に合う方法を選ぶ

知財検定3級であれば、知財の実務経験がない方でも、問題集を中心とした独学で十分に合格を目指せます。まず問題を解き、解説を読み、わからない部分を補うという方法から始めてみてください。

ただし、「3級なら絶対にテキスト不要」というわけではありません。問題集の解説だけでは理解しづらい方や、その後2級まで進む予定の方は、テキストを1冊併用すると知識を整理しやすくなります。

2級では、テキストと問題集を両方使い、テキストで理解した内容を問題で確認し、間違えたらもう一度テキストへ戻る勉強方法がおすすめです。

独学のメリットは、講座の受講料を抑えながら自分のペースで勉強できることです。仕事や家庭の予定に合わせて進められるので、忙しい社会人にも取り組みやすい方法です。

一方で、自分で勉強する順番を決めるのが苦手だったり、問題集の解説を読んでも理解できなかったりするなら、独学にこだわる必要はありません。スタディングなどのオンライン講座を使い、講義と問題演習を組み合わせる方法もあります。

迷っている方は、まず受ける級を決め、最新版の問題集を1冊用意して数問解いてみてください。3級なら問題集の解説で理解できるか、2級ならテキストと問題集を自分で往復できそうかを確認します。それだけでも、自分に独学が向いているかかなり判断しやすくなります。

教材を購入するときには、古い年度の商品を価格だけで選ばず、受検予定の試験に対応しているかを確認してください。知財検定は法律を扱う試験だからこそ、教材の新しさは重要です。

そして、「本だけで進めるのは少し不安」「通勤時間などを使ってスマートフォンで勉強したい」という方は、オンライン講座の内容を確認してから独学と比較してみるとよいでしょう。

コスパの良いオンライン講座です!

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