知的財産管理技能検定の難易度と合格率について

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知的財産管理技能検定の難易度と合格率について

知的財産管理技能士を取得するのは難しいのでしょうか?知的財産管理技能検定の難易度と合格率について気になると思います。

結論から言うと、知的財産管理技能検定1級の難易度は非常に高く合格率も低いが、知的財産管理技能検定2級と3級については難易度はそれほど高くなく、合格率も知的財産管理技能検定2級で40%程度、3級で60%程度と高めのものとなります。以下、詳細に見て行きます。

知的財産管理技能検定各級の合格率

知的財産管理技能検定における各級(学科と実技)の「申込者数」及び「合格者数」とこれらに基づく合格率を2021年度実施のデータより示すと以下のとおりとなっています。

知的財産管理技能検定1級(一級知的財産管理技能士)の合格率等

科目 申込者数 合格者数 合格率
特許学科 434 56 12.9%
特許実技 29 20 69%
ブランド学科 123 6 4.9%
ブランド実技 18 13 72.2%
コンテンツ学科 165 44 26.7%
コンテンツ実技 55 42 76.4%

知的財産管理技能検定2級(二級知的財産管理技能士)の合格率等

科目 申込者数 合格者数 合格率
学科 6,084 2,833 46.6%
実技 5,920 2,293 38.7%

知的財産管理技能検定3級(三級知的財産管理技能士)の合格率等

科目 申込者数 合格者数 合格率
学科 7,809 5,062 64.8%
実技 7,428 5,138 69.2%

なお、知的財産管理技能検定2級と3級については学科と実技ともに2021年度は3回ずつ実施されているため、上で示す知的財産管理技能検定2級と3級についての学科(申込者数と合格者数)及び実技(申込者数と合格者数)の数字は3回分の合計となっています。

知的財産管理技能検定各級の難易度

次に、知的財産管理技能検定各級の合格率から見た難易度について知的財産管理技能検定の各級ごとに解説していきます。

知的財産管理技能検定1級(一級知的財産管理技能士)の難易度

上で示した「知的財産管理技能検定1級(一級知的財産管理技能士)の合格率等」にあるとおり、知的財産管理技能検定1級のうち特許では、学科の合格率は12.9%、実技の合格率は69%。知的財産管理技能検定1級のうちブランドでは、学科の合格率は4.9%、実技の合格率は72.2%。知的財産管理技能検定1級のうちコンテンツでは、学科の合格率は26.7%、実技の合格率は76.4%、となっています。

知的財産管理技能検定1級の場合、特許、ブランド、コンテンツいずれも実技の合格率が70%程度と高く見えますが、知的財産管理技能検定1級の実技が易しいというわけではありません。知的財産管理技能検定1級については、特許、ブランド、コンテンツいずれも、先に学科で合格した者が実技を受験するのが原則になっているため、実技の受験者は選抜された実力者ばかりとなり、その結果、合格率が高く出ているだけなのです。

ちなみに、知的財産管理技能検定の公式サイトでは、知的財産管理技能検定1級の「技能検定の合格に必要な技能及びこれに関する知識の程度」が次のように定義されています。

知的財産管理の職種における上級の技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度(知的財産管理に関する業務上の課題の発見と解決を主導することができる技能及びこれに関する専門的な知識の程度)を基準とする。

この定義からもわかるとおり、知的財産管理技能検定1級は、「知的財産管理の職種における上級の技能者」が対象なので、試験内容の難易度も相当高いものになっています。

データから見ると、知的財産管理技能検定1級については、特許、ブランド、コンテンツいずれについても学科と実技の両方に合格できる最終合格率は20%程度ともとれますが、それなりの実務経験者であって実力に自信のある人ばかりが受験することを考えると、難易度は相当高いものであり、実質的な合格率は数パーセントといったところでしょう。受験するには相当な覚悟が必要です。

知的財産管理技能検定2級(二級知的財産管理技能士)の難易度

上で示した「知的財産管理技能検定2級(二級知的財産管理技能士)の合格率等」にあるとおり、知的財産管理技能検定2級のうち学科の合格率は46.6%、実技の合格率は38.7%、となっています。

知的財産管理技能検定1級とは異なり、知的財産管理技能検定2級では基本的に学科と実技は同時に受験しますので、学科と実技の合格率がほぼ同じ数字であることには頷けます。学科と実技の両方に合格できる最終合格率も40%程度と見ていいでしょう。資格試験としては高めの合格率のように思います。

ちなみに、知的財産管理技能検定の公式サイトでは、知的財産管理技能検定2級の「技能検定の合格に必要な技能及びこれに関する知識の程度」が次のように定義されています。

知的財産管理の職種における中級の技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度(知的財産管理に関する業務上の課題を発見し、大企業においては知的財産管理の技能及び知識を有する上司の指導の下で、又、中小・ベンチャー企業においては外部専門家等と連携して、その課題を解決でき、一部は自律的に解決できる技能及びこれに関する基本的な知識の程度)を基準とする。

この定義からもわかるとおり、知的財産管理技能検定2級は、「知的財産管理の職種における中級の技能者」であり、企業の知財部門において戦力となる中堅クラスのスキルに相当します。つまり試験内容も、知財部門の中堅クラスとして活躍しているのであれば解けるようなものとなっています。

以上のとおり、知的財産管理技能検定2級については実務で使う知識が中心の試験内容になり、しかも最終合格率も40%程度にはなりますので、それなりに勉強すれば誰でも合格レベルに到達できるでしょう。

知的財産管理技能検定3級(三級知的財産管理技能士)の難易度

上で示した「知的財産管理技能検定3級(三級知的財産管理技能士)の合格率等」にあるとおり、知的財産管理技能検定3級のうち学科の合格率は64.8%、実技の合格率は69.2%、となっています。

知的財産管理技能検定3級は2級と同様、基本的に学科と実技は同時に受験しますので、学科と実技の合格率がほぼ同じ数字であることには頷けます。学科と実技の両方に合格できる最終合格率も65%程度と見ていいでしょう。資格試験としては、かなり高い合格率のように思います。

ちなみに、知的財産管理技能検定の公式サイトでは、知的財産管理技能検定3級の「技能検定の合格に必要な技能及びこれに関する知識の程度」が次のように定義されています。

知的財産管理の職種における初級の技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度(知的財産管理に関する業務上の課題を発見し、大企業においては知的財産管理の技能及び知識を有する上司の指導の下で、又、中小・ベンチャー企業においては外部専門家等と連携して、その課題を解決することができる技能及びこれに関する初歩的な知識の程度)を基準とする。

この定義からもわかるとおり、知的財産管理技能検定3級は、「知的財産管理の職種における初級の技能者」であり、企業の知財部門においては見習いレベルといったスキルに相当します。つまり試験内容も、基本的な概念さえ理解していれば解けるようなものばかりとなっています。

以上のとおり、知的財産管理技能検定3級については試験内容も簡単であり、しかも最終合格率も65%程度と高いので、個人差はありますがゼロから始めても2~6ヶ月程度で合格レベルに到達できるでしょう。

まとめ

以上のとおり、知的財産管理技能士を取得するのは、三級及び二級知的財産管理技能士までならそれほど難しくはありません。一級知的財産管理技能士はそれなりの実務経験が必要ですし、取得するのはかなり難しいでしょう。

知的財産管理技能検定2級の最終合格率は40%程度と資格試験としては高め。難易度もそれほど高くはありません。知的財産管理技能検定3級の最終合格率は60%程度と更に高い数字であり、試験内容も簡単です。

知的財産管理技能検定2級及び3級なら、ちゃんと勉強すればゼロからでも合格することは誰でも可能ですので、是非チャレンジしてみましょう。

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